多くの男性が毎朝のように悩んでいるのが“青髭”です。
ヒゲを綺麗に剃ったつもりでも、しばらく経つと口周りが青くなっている..。
日頃から清潔感を気にしている人にとっては、ストレスにもなってしまいます。
実は女性でも青髭が生えている人が結構いるようです。
男女共通の悩みである青髭には、どんな原因があるのでしょうか。
青髭の原因
青髭の原因はいくつかありますが、その一つ目が「皮膚の薄さ」です。
特に顔の皮膚は男女を問わず、他の部位と比べて薄くなっています。
顔に懐中電灯の光を当てると、皮膚の下にある血管などが透けてみえますよね。
ヒゲは体に生えている毛の中でも太い部類で、約0.1mmくらいの太さと言われています。
また密度があって深く生えていることも特徴です。
毛穴は皮膚表面から約4〜5mmほどの深さまであるそうです。
せっかく表面まで生えてきているヒゲを剃っても、毛穴の中に残っているヒゲまでは剃れません。
この残っているヒゲが、皮膚を透かして見えているのが青髭なのです。
毛質は太ければ太いほど、青く見えてしまう傾向にあります。
二つ目の原因は「ヒゲ剃りのタイミングと方法」です。
実は正しいヒゲ剃りを行うか行わないかで、青髭の見え方も変わってきます。
まず知っておくべきことは、ヒゲ剃りに適した時間帯があるということです。
ヒゲを剃るのに最も適した時間帯は、朝の10時以降とされています。
これはヒゲが朝6時から10時にかけて最も伸びやすい時間だからです。
仕事で早朝に支度をしなければならない方は、ヒゲが成長する時間内に剃りますよね。
すると、昼前にはヒゲが再び伸びて目立ってしまうのです。
出勤前にカミソリで剃ったら、朝10時以降に電気シェーバーで処理すると良いでしょう。
電気シェーバーを使用することで、肌への負担も軽くすることができます。
またヒゲは色んな方向に向かって伸びているので、様々な角度からカミソリや電気シェーバーの刃を入れることで剃り残しを減らせます。
三つ目の原因は「ホルモンバランス」です。
ホルモンには大きく分けて、男性ホルモンと女性ホルモンがあります。
体毛やヒゲが濃いという人は、この男性ホルモンの値が高くなっていると考えられます。
特に注目したいのが、男性ホルモンの中の「ジヒドテストステロン(DHT)」です。
DHTとは、そのまま生成されるものではありません。
もう一つの代表的な男性ホルモンである「テストステロン」と「5aリダクターゼ」が結合して作られるホルモンなのです。
テストステロンは男らしい骨格や筋肉、逞しさを作る上でも欠かせません。
5aリダクターゼとは還元酵素の一種で、テストステロンをより強力な男性ホルモンへと変身させる力を持っています。
この2つによって生成されたDHTは、ヒゲを含む鼻より下の体毛を濃くするように命令を出します。
同時に鼻より上にある髪の毛などを薄くするようにも命令を出してしまうのです。
これらのホルモンと還元酵素は男性だけでなく、もちろん女性の体内でも生成されています。
男性と比べると分泌量はかなり少量ですが、ストレスや生活習慣の影響で男性ホルモン数値が上昇することがあります。
これによって女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れて、体毛の濃さや青髭に繋がってしまうのです。
DHTの抑制するには?
ということは、逆にDHTを抑えることでヒゲを薄くすることが期待できます。
そこでポイントとなるのが、大豆イソフラボンと亜鉛の摂取を積極的に行うことです。
この栄養素を摂ることでテストステロンと5aリダクターゼの結合をブロックし、DHTの生成を抑えられます。
また大豆イソフラボンは女性ホルモンを優位にする働きもあり、豆乳やサプリメントなどで補給することをお勧めします。
男性の場合は、イソフラボンを摂取しすぎると男性ホルモンの分泌量にも影響します。
1日の摂取量の目安は、多くても45mg程度に抑えておきましょう。
もちろんストレスや飲酒、タバコ、偏食などの生活習慣も改善することも必要ですよ。
その他の対策
では、ヒゲ剃りやホルモンバランスを整える以外にどんな対策があるのでしょうか。
オススメは、日焼けとヒゲ脱毛です。
先述したように、顔の皮膚は薄いので青髭が目立ってしまいます。
それに加えて色白であれば、よりヒゲの青さは強調されるでしょう。
それを簡単に費用を掛けずにする方法が「日焼け」です。
日焼けサロンも良いですが、自宅でも少しずつ日光を浴びてキレイな小麦色に日焼けすることが可能です。
これにはUVカットの日焼けクリーム(SPF20〜30程度)を使用することがポイントです。
SPFの数値が小さいクリームを使用することで、肌トラブルを避けながら肌色を変えることができるからです。
しかし、女性の中には日焼けすることにとても敏感な方もいますよね。
日焼けはしたくないという方は、思い切って鼻下などの顔脱毛してみるのも良いでしょう。
小さい部位の脱毛は、1回の施術が約5〜15分からと、短時間で終わります。
またほとんどのサロンや医療クリニックでも、他の部位に比べて安く施術を受けられるようです。医療クリニックは、5,6回コースで3万円前後の費用が見込まれます。
サロンではもう少し単価が安いかもしれませんが、効果が出るまでに回数が多くなることもあります。
青髭は自己処理でもある程度は対処できます。
でも、脱毛をすれば毎日のように手入れする煩わしさから解放されるので、女性には一番向いている方法かもしれませんね。