クリニックのレーザー脱毛やサロンの光脱毛では、『出力』という光の強さによって熱の熱さがことなります。ということは、出力をあげると、脱毛効果は高くなるのではないかと思いますよね。しかし、脱毛器の出力は簡単にあげることができません。その理由は、肌への負担です。
今回の記事では、機械の出力や頼めば強くしてもれあるの?など、脱毛と出力について解説していきます。
脱毛器の出力ってなあに?
光脱毛も医療用レーザーも、黒色のメラニン色素とレーザーや光が反応し、毛根にダメージを与えたりお右近を破壊したりして減毛、脱毛を行います。このレーザーや光の強さを一般的に出力と呼んでいるのです。
出力=ジュール?
『ジュール』とは熱量の単位のことです。理科的な表現をすると、仕事量、の単位を指しています。脱毛サロンやクリニックで脱毛機械の出力を表す単位も、この『ジュール』が使われるのです。
例えば、ジェントルレーズという医療用のレーザー脱毛では照射パワーが『18〔J/cm2〕』となっています。これは、1 〔J/cm2〕あたりに18〔J〕のパワーの光を当てることができる機械であるという意味です。
数字が大きくなれば大きくなるほど、威力が強い脱毛器ということになります。
脱毛器のメーカーは基本的には出力を公開していません。脱毛サロンについては、機械の種類も企業秘密になっているサロンもあります。脱毛は薬事法や脱毛についての各種法令などに抵触してしまう可能性はゼロではありませんので、公開していないようです。
出力をあげると効果は高くなるの?火傷のリスクは?
出力を上げ、より高いジュールで脱毛したほうが脱毛効果は高くなるでしょう。しかし、出力レベルを上げると肌への負担がかかって火傷のリスクも高くなってしまいます。また、脱毛効果が出ている個所においては、出力を上げても脱毛の効果の違いは多少ある程度です。よって、リスクをとってまで出力を上げる必要はありません。
出力をあげてほしいという要望は通るの?
脱毛サロンでも、クリニックでも、高いお金を払って脱毛をするのだから、効果をしっかり実感したいですよね。では、脱毛サロンやクリニックにお願いして出力を上げてもらうことはできるのでしょうか。
もちろん『お願い』することはできます。しかし、こちらの希望が通る可能性は高くないと考えておきましょう。
まず、脱毛サロンやクリニックは、火傷のトラブルのリスクを避けたいと考えるでしょう。全国の消費生活センターには、脱毛による火傷トラブルの相談がいくつか寄せられています。ひどいときには相談内容が公開されてしまうことや、損害賠償なとのトラブルにも発展してしまうのです。よって、施術者側としてはこのようなリスクは絶対に避けたいのです。もちろん、私たち施術を受ける側も、火傷をするリスクを抱えてまで脱毛効果を求めるのはハイリスクですよね。
出力を上げてほしい、脱毛効果を早く得たい、と思ったら担当の方にリクエストをして、あとはお任せしましょう。
施術をする人は、単調に作業をしているわけではなく、肌の状態や施術部位によって出力を調整してくれています。お客さんからの要望に応えるのも施術者の仕事ですが、安全な施術のために、施術者の腕を信じるほうが良いでしょう。
判断基準はジュールだけじゃない!波長の違いも知っておこう
脱毛の効果は『家庭用脱毛器<脱毛サロン<クリニックでの脱毛』といわれています。これは、出力の問題でもあるのですが、実は波長によっても効果が異なってきます。波長が異なると、メラニンに対しての感度がことなっており、レーザー脱毛(医療機関で行う)は、メラニンへの感度が高い波長だけを使っているのです。一般的に光脱毛は600~1000nmの光を使いますが、医療機関でダイオードレーザーは810nm、アレキサンドライトレーザーは755nmを使用しています。
サロンの光脱毛の波長では、光が拡散していますが、レーザー脱毛の波長では、ピンポイントで毛に照射することができます。これにより、光脱毛よりもレーザー脱毛のほうが高い脱毛効果を得ることができるのです。
このような波長の違いでも脱毛効果が変わってくるので、一概に出力だけで比較することはできません。
出力を上げても効果はあまりかわらない!
脱毛器の出力をあげても、脱毛効果はあまり変わりません。というのも、一般的な脱毛は毛周期の中で成長期の毛にレーザーや光を当てて脱毛をしていきます。つまり、すべての毛に満遍なく照射することが望ましいため、出力を上げる事よりも規則正しく通うこと目指すほうが、脱毛効果を実感しやすいでしょう。また、出力を上げてしまうと火傷のリスクが高くなりますので、あまりお勧めはできません。出力の調整はプロに任せて、おくのがベストです。