癲癇の具体的な症状は?
癲癇の場合、突然めまいのようにして意識が遠のき、反応しなくなってしまう症状が見られます。
まず、発症するメカニズムについて説明すると、脳に由来するのです。
脳では、外的ストレスにより電気的活動を引き起こしますが、癲癇の場合は外的ストレスなしに自発的に発動します。
癲癇にも幾つか種類がありますが、主なものとしては原因がいまだに不明と言われている特発性癲癇と、頭部への外傷などによる症状性癲癇があります。
電気的活動と外的ストレスというのが、脱毛に大きく影響があると懸念されているんですよ。
脱毛サロンで癲癇の方は脱毛できる?
脱毛サロンは、医師免許を持たないエステティシャンの方でも脱毛を行うことができます。
ただ、脱毛を行う上で、まずは持病などの基礎情報を確認した上で脱毛を行うことになります。
例えば、処方されている薬の情報はまず確実に確認されます。
また、パニック障害になってしまうと、施術に影響をおよぼすどころか、本来施術すべきでない箇所まで施術してしまう可能性があるのです。
では、癲癇の場合は施術を行なってもらえるものなのでしょうか?
結論から先に言うと、脱毛を行ってはもらえません。
これには、癲癇が持つ発作が大きく影響しているのです。
まず、癲癇が起きやすいシチュエーションの一つに、強い光があります。
例えば、極端に強い太陽光線を浴びたり、メラメラと燃える炎を見ると、眩しさを感じます。
また、今ではテレビを見ていると、強い光にご注意!というテロップが流れることがありますよね?
これも、健常な人であれば問題ないのですが、病気を持っている人には刺激が強すぎるのです。
この光によって、癲癇の方は発作してしまいます。
この発作のことを、光感受性発作と呼んでいるのです。
脱毛サロンの場合、メインの脱毛方法として光脱毛が一般的です。
この光脱毛は、直視できない程の強い光を浴びることになります。
もちろん、施術時はその光を直視しないようにゴーグルをして施術するのですが、それでも光感受性発作を引き起こすリスクが有るのです。
これにより、脱毛をお断りするケースが残念ながら発生します。
他にも、癲癇を発症させるものとして熱や外的刺激による熱性けいれんがあります。
熱性けいれんは、極端な高熱に見舞われなくて、例えば少し熱いお湯のお風呂に入浴して、熱さを感じて熱性けいれんを引き起こすことがあるのです。
また、風邪などによって発熱するだけでも発症するケースもありますよ。
脱毛には、当然のことながら痛みを伴います。
その痛みによって、癲癇が発症してしまう事があるのです。
他にも、光脱毛を受けた肌はやけどのような症状となります。
これには、光脱毛自体の熱が大きく影響しているのです。
よって、この熱によっても熱性けいれんが発症してしまう可能性があるのです。
これらから、脱毛サロンでは癲癇の患者さんは脱毛をお断りされてしまいます。
脱毛クリニックでは脱毛が可能?
では、医師や看護師の方が施術する、脱毛クリニックでは脱毛することは可能でしょうか?
結論から言えば、サロンでは断られることが多くても、脱毛クリニックであれば脱毛することも可能です!
これには、脱毛クリニックはやはりプロの医師が常駐しているという点が大きいのです。
癲癇は不治の病というわけではなく、治療により完治する事も可能な病気になります。
学術的に、既に癲癇を完治している人であれば、レーザー脱毛による光を浴びても、刺激が強くても癲癇の発作は発症しないと考えられているためです。
逆に、脱毛サロンの場合は、確固たる根拠がないと施術することで万一でも不測の事態が発生すると困るので、遠慮しているというイメージですね。
脱毛クリニックでは、はっきりと癲癇の方でも施術を行うことを宣言している会社も多いですよ。
脱毛クリニックでも施術できないケースがある!
基本的に、脱毛クリニックでは脱毛していただけるのですが、どんな方でも無条件に脱毛を行ってもらえるわけではありません。
その条件にはどのようなものがあるのでしょうか?
まずはじめに、抗てんかん剤を服用しているケースがあります。
抗てんかん剤には、デパケンRという薬が用いられるケースがほとんどです。
デパケンRには、発疹を起こす副作用があるので、脱毛する際に過度のやけどや癲癇を引き起こすことがあるので注意が必要です。
次に、一般的な癲癇より重篤な症状がある難治性てんかんを発症している方も、脱毛には応じていただけません。
ちょっとした光の刺激でも、難治性てんかんの場合は発症してしまいますので、脱毛自体がかなりリスクの高い行為となってしまいます。
また、難治性てんかんでなくても、光の刺激に敏感に反応する方の場合も、施術が見送られるケースがほとんどです。
このように、施術する上で重要なのは、事前の確認になります。
脱毛したいからと言って、虚偽の報告をして施術すると、後て取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。
また、服用している薬の情報は、適切に伝えて安全に脱毛を行いましょうね。