女性が脱毛を行う時に、妨げとなってしまう恐れがある生理日。
サロンやクリニックでは、生理中の脱毛は控えるように勧められます。
生理日が重なってしまうと、場合によってはキャンセル料金も発生して予約し直さなければいけないこともあります。
こういった事態を出来るだけ避けるためにも、予約方法や生理日をコントロールすることが必要となってきます。
その具体的な方法を見て実践していきましょう。
予約日の見定め
脱毛と生理が重なる際に、最も神経を使ってしまう部位があります。
それが「VIO」と呼ばれる場所です。
Vはビキニライン、Iは股の間、Oは肛門周りを指します。
この辺りに生える毛がアルファベットの形に似ていることから、VIOラインと呼ばれるようになったそうです。
VIOラインを脱毛する時に生理が起こると、出血やニオイでスタッフに迷惑を掛けてしまうことも考えられます。
施術台や脱毛器に血が付着してしまうことも、衛生面で良くありません。
その為、生理中はVIO脱毛を控えることがマナーと言えるでしょう。
ほとんどのサロンやクリニックでは、生理中のVIOラインの施術がNGのようです。
しかし、湘南美容外科クリニックや渋谷美容外科クリニックはタンポンを使用すれば脱毛を行ってくれます。
ちなみに生理シートを使用しても施術は行ってもらえないようです。
来院時は必ずタンポンを使いましょう。
また生理痛の薬などを服用していると、施術を避けることを勧められるかもしれません。
肌トラブルにならない為にも、必ずクリニックへ伝えて下さい。
ここで生理を避ける最も基本的な手段が「予約日の選定」です。
生理の予定日から計算して、予約する日を見定めます。
しかし、一体どの日に予約をしたら良いのでしょうか。
せっかくですから、脱毛効果を高める日に予約したいですよね。
そこで提案したい予約日は「生理から一週間後」です。
これが女性の脱毛効果を上げる最も適したタイミングとされています。
なぜ生理から一週間後が脱毛のベストタイミングなのでしょうか。
その理由は「卵胞期」にあります。
卵胞期(らんぽうき)とは、一般的に生理終了後から排卵までの期間を指します。
基礎体温で言う「低温期」にあたります。
生理周期は4つの期間に分けられます。
・月経期:約3日〜7日
・卵胞期:約8日〜15日
・排卵期:約2日〜3日
・黄体期:約14日
生理期間は個人差がありますが、正常な生理サイクルは25日〜38日の間とされています。
そして、4つの期間の中で最も女性の体調がベスト状態になるのが、卵胞期なのです。
この卵胞期によって女性の体調が良くなる理由は、女性ホルモンの分泌量が大きく関係しています。
卵胞期では、女性ホルモンの一つである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が促されます。
このエストロゲンが卵子の元となる卵胞を卵巣内で成熟させます。
同時に子宮内膜も厚くなり、体が妊娠に向けた準備を進めていくんですね。
またこれらに加えて自律神経を整えたり、コラーゲンの生成を促してくれる働きもしてくれます。
エストロゲンは他にも肌に潤いを与える、髪をツヤツヤにする、代謝を促進して血流を良くする効果もあります。
女性の美しい肌の為には欠かせないホルモンですね。
脱毛は、一般的に体調や肌の調子が良い時に行うことがベストと言われています。
それは脱毛器の光線照射による刺激に肌が負けないようにするためです。
脱毛効果を高めるベストタイミングが生理から一週間後とされるのは、これらの理由があるからなのです。
生理のコントロール
とは言っても、生理はどうしても不意に来てしまうことがありますよね。
特に生理不順になると、脱毛を行うにはかなりのリスクを負うことになります。
生理がいつ来るか分からない状態では、サロンやクリニックを予約をするのも一苦労です。
その為、VIO脱毛を行うのであれば、まず生理周期を整えてから通うことをお勧めします。
では、どうすれば生理周期を調整できるのでしょうか。
生理周期を整える=女性らしい健康体を目指すことになります。
言い方を換えれば、ホルモンバランスを整えるということです。
ホルモンバランスを整えるには、規則正しい生活を心がけていく必要があります。
具体的には質の高い食事、睡眠、運動を行うことで、ホルモンバランスが整っていきます。
特に食事面はホルモンバランスに大きな影響を与えていると言っても良いでしょう。
何故なら、私たちの体は摂取する食べ物で形作られているからです。
肉や魚、鶏肉などの動物性たんぱく質は積極的に摂取することで、体の細胞を作る働きをサポートできます。
もちろん綺麗で健康的な肌を作るには、たんぱく質は必要不可欠の栄養素です。
日本人は炭水化物を中心とした食文化を持っているので、たんぱく質は不足しがちになっています。まずは健康的な体作りの基となるたんぱく質を食事に摂り入れていきましょう。
次に注目したいのが、大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た働きを持つことで知られています。
女性のホルモンバランスの崩れる原因は、ほとんどがエストロゲンの分泌量の減少と言われています。
そこで助けとなってくれるのが、イソフラボン。
イソフラボンはエストロゲンの代役になることができ、体がイソフラボンを女性ホルモンとして認識してしまうという特殊な性質を持っています。
イソフラボンが多く含まれている豆乳などを多く摂取することで、ホルモンバランスを一定に保ちやすくなります。
この働きによって生理周期も一定に落ち着きやすくなることが期待できます。
生理周期が一定になれば、2,3ヶ月後になる次回の脱毛予約も計算しやすくなりますよね。
サロンスタッフやクリニックの医師にも相談して、卵胞期に脱毛を行うことで高い脱毛効果を得ることができるでしょう。
ピルでの生理調整法
また生理をコントロールする手段として、ピルを使用する方法があります。
ピルは保険がききませんが、1サイクル分(1シート)を2,000〜3,000円程度で購入できます。
基本的な服用方法として、ピルは21日間飲み続けます。
その後の7日間で服用をストップすることで、生理を起こす効果を発揮します。
ピルを使用すれば、生理を28日周期で促すことが可能なのです。
つまり服用する期間を数日間伸ばしたりすると、ずらした日数だけ生理を遅らせることができます。
体調が優れず、ホルモンバランスがどうしても整わない場合は、ピルを服用して生理をコントロールすることも選択肢に入れておきましょう。
ただピル服用中に脱毛を行うと、肌トラブルを引き起こすことも考えられます。
その為、一部のサロンやクリニックでは、ピル服用中の脱毛を控えるように勧めるところもあるようです。
サロンやクリニックに対して、事前にピル使用中であることを伝えておきましょう。