毛孔性苔癬があるけど脱毛できる?脱毛で治るって本当?

夏の季節になると、女性のファッションは肌を露出する機会が自然と増えてきます。
でも、脱毛して肌をキレイに見せたいのに、鏡を見たら肌にブツブツができている..。
そのブツブツは、もしかしたら「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」かもしれません。
実は多くの女性が抱えるこの皮膚疾患ですが、あまり聞き慣れない病名ですよね。
この毛孔性苔癬になっても脱毛をすることができるのでしょうか。
病気に対しての知識を身に付けて、最善の対処をしていきましょう。

毛孔性苔癬ってなに?

そもそも毛孔性苔癬とは、一体どんな病気なのでしょうか。
毛孔性苔癬とは別名「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」とも呼ばれています。
これは毛孔(毛穴)の中に角質が溜まって肌の表面にまで盛り上がり、丘疹(きゅうしん)が出来てしまっている状態のことを言います。
丘疹とは体中に起こる発疹のことで、直径1センチ以下に隆起したものが多いです。
発疹は円・楕円・多角形と様々な形をしており、そのほとんどは赤みを帯びています。
中には水ぶくれのような症状も出ることもあります。

丘疹が出来る原因はアレルギーや蚊に刺された時などが挙げられますが、毛孔性苔癬はその原因がいまだにハッキリと分かっていません
稀に痛みを訴える人もいますが、多くは痛みや痒みなどの自覚症状が出ない病気とされています。

毛孔性苔癬はビタミンAの不足やホルモン代謝異常、脱脂線機能異常などが原因と古くから考えられてきました。
しかし、近年の研究で遺伝子の変異が発見されたケースも確認されました。
そこから遺伝子の異常が原因ではないかという意見も出ています。
また幼少期から思春期にかけて発症する傾向が多いことから、ただの生理現象とする見方もあります。
アトピー性皮膚炎や肥満になったことから発症することもあるようです。

毛孔性苔癬の一般的な治療法の1つとしては、主に角質溶解剤のサリチル酸軟膏が処方されます。
サリチル酸軟膏の特徴は、塗った部分の角質を柔らかくして溶かす作用を持っています。
またいくらかの抗菌作用があり、細菌・真菌の働きを抑制することができます。
ただ角質を溶かす薬なので、肌への刺激が強く、使用には注意を払わなくてはいけません。
その為、肌が弱い人は外用薬を使用せず、ローションで保湿と肌の清潔さを保って改善を図っていく自宅療法もあります。

毛孔性苔癬でも脱毛はできるの?

では、毛孔性苔癬を患っていても脱毛をすることはできるのでしょうか。
その答えは「イエス」ですが、医療クリニックでのみという条件がつきます。

理由は、肌に何らかの疾患を持っている場合は医療行為の必要性が出てくるからです。
脱毛サロンでは医師がいないので、原則的に医療行為を行うことが出来ません。
万が一に肌のトラブルが発生しても対処することが難しく、病院で医師に診察してもらうしかないのです。

また脱毛サロンの脱毛器は、光線の出力が弱いので角質が充満してしまっている毛穴にはあまり効果が見込めないことも考えられます。
一方で医療用レーザーによる脱毛は、出力を必要に合わせて調整することができます。
レーザーの強度や波長を変えることにより、角質で埋まっている毛穴の奥にまで刺激を入れられます。
このことから医師が診てくれる医療クリニックで脱毛することが勧められています。
肌トラブルが起きたとしても、その場で適切な処置を行ってくれるので安心です。

脱毛すると毛孔性苔癬は治るの?

上記でも触れた毛孔性苔癬の治療法として代表的なものがもう1つあります。
それがレーザー治療ケミカルピーリングと呼ばれる方法です。
皮膚科で行われるこのレーザー治療は、主に毛穴の詰まりやニキビ改善を目的としたものです。
レーザーも炭酸ガスを用いた光線で表皮に穴を開けて、真皮層のコラーゲン生成を促します。
また有効成分も浸透しやすくなるなどの特徴を持っています。

ケミカルピーリングとは、サリチル酸の薬剤を肌に塗って皮膚の角層を薄くして剥がす効用があります。
これを行うことで肌のターンオーバーの正常化を図り、毛穴や肌の状態を改善します。

毛孔性苔癬はこれらの治療で改善は出来ますが、肌を綺麗に魅せるためには濃いムダ毛の処理も必要になってきます。
そこで毛孔性苔癬の治療とムダ毛の処理を同時に行いたい方には、脱毛レーザーが勧められているのです。

特に毛孔性苔癬の症状改善の実例が報告されている「アレキサンドライトレーザー」は、脱毛効果も高いことで知られています。
また照射範囲も調整できるので、背中のような広い部位だけでなく、顔などの細かい施術が必要になる部位にも適しているレーザーなのです。

更にカミソリなどでムダ毛を自己処理した際に起こりやすい埋没毛にも、このレーザー脱毛器は効果を発揮します。
自分では処理が難しいこの埋没毛も、毛孔性苔癬と合わせて治療することができます。

医療クリニックによってはアレキサンドライトレーザーの脱毛器を使用していない所もあるので、事前に確認をしておきましょう。

毛孔性苔癬は、自分に適した治療法を行うことでキレイな肌に戻すことができる病気です。
レーザー脱毛によってムダ毛の処理も同時に行えるので、一挙両得で短期間で女性らしい美しい肌を手に入れましょう。

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