脱毛したら赤いブツブツができる!?赤いブツブツの正体と対処法とは?

光脱毛やレーザー脱毛をした後に、皮膚に赤いブツブツができた経験はありませんか?
実はこの症状は、脱毛後によくある副作用なんです。
「このまま治らなかったら..」と不安になりますが、心配ありません。
その原因を知って正しい対処をすることで、治療することができるのです。
では、この赤いブツブツとは一体どんなものなのでしょうか。

赤いブツブツの正体

赤いブツブツの正体、実は軽いヤケドなんです。
これを医学的に”紅斑”と呼ばれています。

光脱毛やレーザー脱毛は、光線を肌へ照射して毛根にダメージを与えます。
その時に毛根にあるメラニン色素に反応して熱が発生します。
その熱が毛穴の中で炎症を起こして、皮膚の赤いブツブツとして現れるんですね。
では、さらに具体的に紅斑のメカニズムを見ていきましょう。

紅斑が起こる原因

紅斑とは、毛細血管が拡張することが原因で皮膚の表面一部が赤くなった状態を言います。
毛細血管が拡張してしまう起因は、多岐に渡っています。
主に感染症・マッサージ・ニキビ・アレルギー・運動・日焼けなどが挙げられますが、
ワックスや毛抜きによる脱毛行為によっても引き起こされるのです。
しかし、30%〜50%の紅斑の原因は、いまだに分からないというのが現状です。

上記で挙げたような肌への刺激が引き金となり、毛細血管を流れる血液量が増加して皮膚が赤くなります。
皮膚が薄ければ薄い色白の人ほど、より赤みが強く出る傾向があるようです。
また皮膚の薄さだけでなく、肌のターンオーバーが乱れている人にも現れやすい症状とも言われています。

脱毛器から照射される光線によって赤みが出る原因には、レーザーの出力が大きく影響します。
出力が強ければ、より毛穴や毛細血管への刺激は大きくなり、血液量が増えて赤みが出やすくなるのです。
逆にレーザーの出力が弱ければ弱いほど、肌トラブルの危険性を低くすることができます。
しかし、脱毛の効果も下がってしまうデメリットがあります。

こうした理由から、光脱毛・レーザー脱毛をする際には、テスト照射を行って肌の反応をチェックしてくれるサロンやクリニックがあります。
光線の出力が肌に合うように調整してくれることもできます。

脱毛による紅斑が悪化

この赤いブツブツである紅斑は、そのほとんどが約1週間もあれば自然に治っていきます。
しかし、紅斑が仮に悪化した場合はどのような症状になるのでしょうか。
それが「毛嚢炎」という皮膚病です。

この毛嚢炎は、レーザー脱毛やカミソリによる自己処理を行った時に発症することがあります。
毛穴の中にある毛包にブドウ球菌などが侵入して炎症を起こしてしまうのです。
この炎症が起きると、毛穴の上に突起状のブツブツができます。
重度になれば痛みが伴い、熱をもったり化膿したりしてしまいます。
軽度の段階であれば自然治癒しますが、重度になれば病院へ行って治療する必要があるでしょう。
「これって毛嚢炎かも..」
って思った時に、一つ注意しておく点があります。
それが毛嚢炎と見分けがつきにくいと言われている”ニキビ”です。
ニキビは毛穴に溜まった皮脂にアクネ菌が繁殖したものです。
毛嚢炎にニキビケアをしてしまうと、より悪化させてしまう可能性があるのです。
まずそれが毛嚢炎かニキビなのかを正確に判断しなければいけません。
その為にも、まず医師に診察してもらう方が良いでしょう。

予防と治療法

では、脱毛して紅斑や毛嚢炎ができてしまった時に、どのような対処をすれば良いのでしょうか?
まずは脱毛サロンや医療クリニックでもらえる抗炎症効果のある軟膏をちゃんと塗っていきましょう。
ほとんどのサロンやクリニックでは、脱毛後のヒリヒリを抑えるための軟膏を処方してくれます。
これによって軽いヤケド状態である紅斑の炎症を抑えることができるはずです。

医療クリニックで基本的に処方される軟膏は、「リンデロン」や「デルモゾール」といったステロイド剤が含まれているものです。
ステロイド剤と聞くと、ちょっと不安になりますよね。
でも、ちゃんと用量や使用する頻度を守れば、副作用のリスクを少なくすることができます。

クリニックによっては、非ステロイド剤の「スタデルム」という軟膏が処方されることもあります。
これはステロイド剤よりも抗炎症作用が弱くなりますが、副作用の心配はありません。

また軟膏だけでなく、肌の保湿ケアも十分に行っていきましょう。
使用する化粧水も殺菌作用があるものを選ぶと、毛嚢炎の予防にも繋がっていきます。

万が一、毛嚢炎になってしまった場合は医師に診てもらいましょう。
ただ病院へ行く時間がない方には、市販されている毛嚢炎の治療薬を購入する選択肢もあります。
一般的に毛嚢炎の治療薬として知られているのが、「ドルマイシン軟膏」です。
ドルマイシン軟膏は、抗生物質を配合した軟膏です。
皮膚科でもよく処方される薬で、皮膚の細菌感染による症状を抑えたり、化膿を改善する効果があると言われています。
1日1〜3回ほどを患部に塗るだけで手軽に治療を行えて、薬局でも1,000円ほどで購入できます。
ドルマイシン軟膏は、レーザー脱毛後の毛嚢炎予防に最適な軟膏かもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする